切らずに子宮筋腫を治療、人工的に閉経の状態を作る「ホルモン療法」

子宮筋腫の治療法には「核出手術」や「全摘手術」といった手術や、新たに注目を浴びている「子宮動脈塞栓術(UAE)」や「集束超音波(FUS)」といった治療法が見られていますが、「ホルモン療法」も主な治療法の一つとなっています。

ホルモン療法という言葉を聞いたことがある方々もいらっしゃるかと思いますが、実際にはどのような方法で治療してものなのでしょうか?ここでは子宮筋腫のホルモン療法について詳しく紹介していきたいと思います。

子宮筋腫が大きくなる原因として、女性ホルモンの分泌が大きく関わっていると考えられています。

女性ホルモンには「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類がありますが、このホルモンが分泌することで子宮筋腫が大きくなってしまうので、筋腫の症状を改善するためにはホルモンの分泌を抑えなければなりません。

そこでホルモン療法が使われるというわけです。ホルモン療法はエストロゲンやプロゲステロンの分泌を止め、人工的に閉経状態を作り出すという治療法になります。

閉経とは月経が終わる現象ですが、一般的には50歳前後の時期に閉経すると言われています。閉経すると卵巣から分泌される女性ホルモンが止められるため、閉経前に子宮筋腫ができていたとしても症状はだんだんと抑えられていきます。

その閉経状態をホルモン療法によって作り出すことで、大きくなった子宮筋腫を小さくしていくことができるというわけです。

ホルモン療法を行うと閉経状態、つまり月経が止まるので、月経痛もありませんし筋腫の症状も徐々に小さくなっていきます。一般的にホルモン療法は、月1回の注射によって行うか点鼻薬によって鼻の中から注入するといった治療法になります。

症状が軽い子宮筋腫の場合にもちろん適していますし、手術を受けるほどではない子宮筋腫の場合もホルモン療法によって治療していくことができます。

手術を受ける時間がない場合は、手術を受けるまでの間に受ける治療法としてもホルモン療法は使われています。

このように、ホルモン療法は子宮筋腫の改善にはとても効果がありますが、治療費が高額であるため治療を行うのは約半年以内となっています。

また、副作用としてもいくつかの注意点があるので、あらかじめ注意しておくことが必要です。まずホルモン療法を行うことで更年期障害の症状が重くなる場合が考えられます。

そしてホルモン療法を行うと女性ホルモンのエストロゲンの量が減少していくため、骨に必要なカルシウムの量もそれに比例して減少し、骨粗鬆症になりやすくなる傾向も強く見られています。

このようなホルモン療法による副作用もありますので、ホルモン療法によって子宮筋腫を治療する場合は医師と細かい点まで相談し、皆さんが納得した上で治療を受けるようにしてください。


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