漿膜下筋腫・粘膜下筋腫・筋層内筋腫、子宮筋腫の3つのタイプの特徴

女性の多くに見られる病気「子宮筋腫」は、良性の腫瘍ですが様々な症状を体に及ぼすことがあります。

子宮筋腫による主な症状としては、月経時の経血量が増えたり、月経の期間が長くなったり、経血にレバーのような血の塊が見られたり、といった月経に関わる症状が多く見られています。

特に経血量の増加は多く見られるため、貧血の症状を引き起こすことも少なくありません。子宮筋腫の症状は女性ホルモンの分泌が原因の一つと言われているため、薬によって月経のない「閉経」の状態にすることで筋腫を小さくする「ホルモン療法」と呼ばれる治療法もあります。

また、多くの場合は子宮筋腫の手術によって筋腫の症状を改善していくことができます。子宮を残す場合は「核出手術」といって筋腫のみを摘出する手術を受けることになりますが、子宮筋腫の小さい「芽」が子宮内に残っていることから再発する恐れも考えられます。

そのため、今後妊娠を望まない場合や閉経が近い場合などは、子宮を全摘出する「全摘手術」を医師から勧められることが多く見られています。

子宮を全摘出してしまえば、今後子宮筋腫の症状が現れることはありません。子宮筋腫を徹底的に取り除きたいという場合は、全摘手術をおすすめします。

以上のような治療が行われる子宮筋腫ですが、実は筋腫ができる箇所によって筋腫の種類が異なっています。子宮のどの箇所に筋腫ができているか、という点から子宮筋腫の種類について見ていくことにしましょう。

まず一つは「漿膜下筋腫」という筋腫になります。漿膜下筋腫は子宮の外側部分を覆っている「漿膜」の下にできることから、漿膜下筋腫と呼ばれています。

漿膜の下から外に向かって筋腫は大きくなっていきます。漿膜下筋腫は子宮の表面に瘤状にできる場合と茎の先にきのこ状にできる「有形漿膜下筋腫」の場合があり、102個ほどできることが特徴的です。

患者本人の自覚症状が見られない場合がほとんどなので、筋腫が大きくならなければ気づかないことが多く見られています。

反対に「粘膜下筋腫」の場合は筋腫が小さくても激しい症状があることが特徴的です。粘膜下筋腫は子宮の内側部分を覆っている粘膜の下にできる筋腫で、子宮内部に向かって大きくなっていきます。

茎の先にぶら下がるようにできた筋腫を「有茎粘膜下筋腫」、子宮から膣の方へ飛び出した筋腫を「筋腫分娩」と呼びます。

そして子宮筋腫の症状として最も多いとされる「筋層内筋腫」は、子宮の筋層と呼ばれる部分にできる筋腫です。複数の筋腫ができることが特徴で、筋腫が大きくなると様々な症状が現れてきます。

このように子宮筋腫は3つのタイプに分けることができます。子宮筋腫ができる箇所によって症状の現れ方が若干異なることがありますので、月経の変化や体調の変化などが現れた場合はすぐに婦人科を受診するようにしましょう。


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