子宮筋腫のGnRHアゴニスト療法で使用する「リュープリン」の効能

子宮筋腫は、現在では女性の4人に1人は見られている婦人科系の病気の一つです。腫瘍の一種ですが、良性である場合がほとんどであるため筋腫ができていることによる症状が重くならない限りは問題なく生活を送ることができることが特徴です。

子宮筋腫ができることによって起きる症状は、主に月経に関わる症状になります。月経時の経血量が増加することを初め、経血量の増加に伴って月経痛が現れたり、貧血の症状が現れたりといったように、子宮筋腫は月経に大きく影響を及ぼす病気となっています。

さらに妊娠中など女性ホルモンの分泌が増加する時期は子宮筋腫が大きくなりやすい時期とも考えられているため、女性ホルモンの分泌量を抑制することで子宮筋腫の症状を改善していく治療方法があります。それが「ホルモン療法」になります。

子宮筋腫は手術でも治療することが可能ですが、筋腫が小さかったり症状が軽かったりする場合などは、ホルモン療法によって治療することが可能です。

ホルモン療法は女性ホルモンの分泌を止める効果があるため、ホルモン療法を行っている時期は閉経状態になります。卵巣から女性ホルモンが分泌されなくなるので、月経がなくなるというわけです。

子宮筋腫の症状は女性ホルモンによって悪化していくと考えられているため、こうして人工的に閉経状態にすることで子宮筋腫を小さくして治療をしていくということになります。

そしてこのホルモン療法で使われている薬が「リュープリン」になります。ここからは子宮筋腫のホルモン療法に用いられるリュープリンについて詳しく見ていくことにしましょう。

リュープリンはホルモン療法の「GnRHアゴニスト療法」で使用される薬になります。リュープリンの他にも「スプレキュア」や「ナサニール」といった薬も使用されています。

スプレキュアやナサニール点鼻薬ですが、リュープリンの場合は注射による治療になります。4週間に1回の頻度でリュープリンを皮下注射することでホルモン療法を行っていきます。

通常使われるのはリュープリン1.88ですが、子宮筋腫の症状が重い場合はリュープリン3.75が使用される場合もあります。また、初回の投与は月経周期が105日目である場合に行うことになっています。

リュープリンの投与を始めた時期は「性腺刺激ホルモン」の濃度が上昇することから出血が増えることもありますが、この現象については心配いりません。

リュープリンによって下垂体が強く刺激され、「フレアーアップ」という現象が起きることで出血が増えてしまっていることが原因となっているので、徐々に症状は和らいでいきます。

しかし、「粘膜下筋腫」である場合は注意が必要です。粘膜下筋腫の場合は月経過多の症状が見られることがありますが、その出血によって貧血の症状が悪化してしまう恐れが高まります。

粘膜下筋腫である場合は医師とよく相談した上でリュープリンを使用しましょう。


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