子宮筋腫の石灰化・硝子化・嚢胞化、妊娠中の二次性変化には注意を
女性特有の婦人科系の病気の一つに「子宮筋腫」があります。子宮筋腫はガンではなく、良性の腫瘍なので命に関わる病気ではありませんが、子宮内に筋腫ができていることによって様々な症状が現れます。
ただし、子宮筋腫の初期段階の症状というものは患者本人で気付くことができないため、症状が進行していく過程で子宮筋腫ができていることが発見される場合がほとんどです。
妊娠の検査を受ける際に子宮筋腫が見つかったということも少なくないため、子宮筋腫に気付かないまま生活をしている女性の皆さんは意外にも多く見られているのです。
では、子宮筋腫になるとどのような症状が見られるものなのでしょうか?特に多く見られる症状としては、やはり月経に関わる症状になります。
主に月経の経血量が増えたり、レバー状の血液の塊が現れたり、月経の期間が長引いたりといった月経過多の症状が現れます。
こうした症状から貧血になる場合も多く見られるため、良性ではある子宮筋腫ですが、様々な症状を引き起こしてしまうことが問題点となっているのです。
子宮筋腫は女性ホルモンの分泌が原因であると考えられていますが、血行不良が起きていることが原因でも筋腫ができると言われています。
東洋医学において「お血」と呼ばれる症状がありますが、これは血流が滞っている症状のことで、子宮筋腫も血行不良によってできるとされているのです。そうした血行不良によって、子宮内にできた筋腫は充血しやすくなっていることが特徴です。
さらに炭酸カルシウムやリン酸カルシウムが沈着することによる石灰化を初め、硝子化、嚢胞化といった子宮筋腫の「二次性変化」が現れることもあり、筋腫の状態の変化には注意が必要となります。
二次性変化としては、この他に脂肪変性や壊死といった変化も見られることもありますし、筋腫が8cm以上まで大きくなってしまった場合などは良性から悪性に変化する恐れも考えられています。
筋腫が小さかったり、症状が軽い場合は問題ないのですが、このような変化が起きることが考えられる場合は、手術など受けてしっかり対処する必要があります。
また、妊娠中などには二次性変化が起きやすくなっていますが、変化が起きた場合は抗生物質を投与することによって対処をしていきます。
妊娠中に子宮筋腫の二次性変化が起きることはとても不安に感じるかもしれませんが、筋腫の変化は赤ちゃんに対して直接的に影響するわけではありません。
しかし、二次性変化を起こした筋腫が細菌によって感染したり、その細菌が赤ちゃんに二次感染した場合などは注意が必要となります。
切迫早産や切迫流産の危険性も高まるので、体調に何らかの変化が見られた場合はすぐに婦人科の医師に診てもらいましょう。